皮膚科について

皮膚科では、皮膚疾患全般にわたる検査や治療を行います。
皮膚は全身を映す鏡とも言われており、内臓など体の内部における様々な病気あるいは異常が皮膚症状として現れることがあります。
そのためちょっとした湿疹やかぶれかと思い検査をしたところ、実は内科的な疾患で見られる症状だったということもよく見受けられます。
このように想定していなかった病気に罹っていることも考えられますので、下表のような症状がみられるときは、お早めに当院の皮膚科をご受診ください。
このようなときは当院までご相談ください
- 皮膚に痛みや痒みがある
- 皮膚がただれている
- 皮膚に斑点や吹き出物がある
- 皮膚が赤くなって、白いカサカサが付着している
- 皮膚が厚くなり、ときおり痛みがある
- 皮膚を触ると熱くなっている
- 手の指先が白くなり、こわばっている
- 足の裏や指に黒いほくろのようなものができている
など
湿疹

湿疹は、皮膚に現れる赤いブツブツなどの総称です。
主な自覚症状として、かゆみや湿り気が見られます。
湿疹は肌の発赤から始まり、水ぶくれができ、その後、落屑へと進行します。症状の過程でかゆみに耐えられず患部を掻いてしまう方も少なくないです。
湿疹の治療には、ステロイド外用薬や保湿剤を使用します。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を内服します。
いぼ

いぼは、ヒトパピローマウイルスが皮膚の微細な傷から侵入・感染することで発生する腫瘤です。正式には「尋常性疣贅」と呼ばれます。
とくに小児に多く、手や足の指、手のひら、足の裏、背中などに発症します。
初期は小さく平らですが、次第に大きくなり、表面がザラザラして硬くなります。痛みやかゆみは通常ありません。
治療に関していうと、液体窒素療法が一般的です。これによって患部を凍結・壊死させ、皮膚の再生を促します。
治療は1回では終わらないことが多く、週1回~2週に1回の通院が必要で、場合によっては半年ほどかかることもあります。
アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う発疹が現れ、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。
かつては小児に多く見られ、成長とともに改善することが一般的でしたが、近年では成人にも継続・発症するケースが増えています。
主な原因としては、アレルギーを起こしやすい体質や乾燥肌が関与していると言われています。
治療は、ステロイド外用薬が基本となりますが、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬も併用します。
ほくろ

ほくろは、メラノサイトと呼ばれる色素細胞が皮膚に集まったもので、良性の皮膚腫瘍です。
見た目が気にならない場合は、とくに治療の必要はありません。
ただし、ほくろと似た病気の中には、悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんがあるため、鑑別が重要です。
短期間で急激に大きくなる、色が濃くなる、周囲の皮膚に色素が広がる、硬くなるといった変化があれば、皮膚科を受診しましょう。
やけど

やけどは、高温の物質に一定時間以上接触し、皮膚や粘膜が損傷することで引き起こされます。症状の程度により、1度熱傷~3度熱傷に分類されます。
このうち1度熱傷は、表皮のみの損傷で、赤みやヒリヒリした痛みを伴います。
2度熱傷は、水ぶくれが発生し、赤みから水疱を形成します。やけどが真皮深層に達しているときは、瘢痕が残ることもあります。
3度熱傷になると、皮膚の全層が損傷し、乾燥し痛みを感じなくなります。
この段階の患者様については、当院と提携している専門医療機関をご紹介いたします。